シャトー・ジスクールはマルゴー地区の中の中心にあるラバルドという村に位置し、銘酒街道の2号線沿いにあります。
メドック格付けシャトーの中で面積の大きい方に属し、94haあります(マルゴー以外のアペラシオンも含むと300ha位)。植えられているブドウは、カベルネ・ソーヴィニヨン60%、メルロー32%、カベルネ・フラン5%、プティ・ヴェルド3%。畑の樹齢は、全体の15%が4~10年、50%が10~25年、33%が25年以上です。樹々はドゥーブル・ギュイヨに仕立てられています。
シャトー・ジスクールの歴史は長く、その起源は14世紀に遡ります。当時は人を寄せ付けない様な荒涼とした平原にシャトーの防御塔があるだけでした。1552年、毛織物で成功したボルドーの商人ピエール・ド・ロム(Pierre de Lhomme)氏が「Guyscoutz(ジスクーツ)」という貴族の館を購入し、その周辺の敷地を整備し、ブドウの樹を植えた所からワイン造りへの一歩を踏み出しました。
19世紀に入ると、プロミ家、ペスカトール家、クルーズ家によって、ジスクールには華やかな装いと設備が導入されていきました。シャトーは新古典主義の宮殿風に建て替えられ、醸造の設備も近代化されました。
1995年にオランダの実業家エリック・アルバダ・イェルヘルスマ(Eric Albada Jelgersma)氏へ売却されました。彼はブドウ畑および建物の改修のために、すぐに多大な投資を行い、シャトーで良いワイン作りに取り組んでいる新しいスタッフと共に、かつての名声を取り戻すために努力を続けています。