ブルゴーニュ産やアメリカ産の樽を駆使して醸造した上品な味わい
AOCブライの生産地域は、ボルドー市の下流、ジロンド河の河口の右岸にあたり、ブライの町とその城砦のそばに広がっています。2000年以降に厳しい基準が制定されたことで、その品質が年々向上している産地です。シャトー・ボーモン・レ・ピエリエールのワインは、10のシャトーが参加する「シャトー・ソリデール」協同醸造所の最新設備で製造されています。ボルドーの著名な醸造家ミッシェル・ロランの研究所からのアドバイスも受け、品質向上の目覚しいワイナリーです。
シャトーは、200年以上も前から6世代に渡りフィリャトロー家が所有しています。ブライ・コート・ド・ボルドーのベルゾン村に18haの畑を所有し、そのうち白は4ha。南東向きで、砂利や小石に覆われた粘土質石灰岩の土壌にあります。ブドウ樹はリュット・レゾネで栽培しますが、工程のほとんどを手作業で行っています。ブドウは除梗前と後に徹底的に選別され、品種の性質に合わせた醸造を行います。
ボルドーでは珍しく、白ワインを樽で醸造しています。新樽のみを使用し、3~4ヶ月樽発酵。かつて醸造を担当してたブルゴーニュ出身のニコラ・ダブディックのアドバイスにより、ブルゴーニュ産の樽を使い、穏やかな樽香をつけます。甘めのフレーバーを得るためアメリカンオークもアクセントとして使用。手間をかけた上品な味わいのワインは、その品質の高さで非常に評価されています。