シャトー・オー・グルロ シャトー・オー・グルロ
【シャトーの歴史】
シャトー・オー・グルロは、1920年レ・グルロ村で創業。現オーナー、ジュリアン・ボノーの曽祖父と祖父が小さな農場でブドの栽培と家畜の飼育を行ったのが始まりです。
1975年、家業を継いだジュリアンの父ジョエルがブドウ栽培だけに専念するようになり、1981年には消費者の要望に応えるためにシャトー元詰めでワインの直販を開始しました。以後、ソーヴィニヨン・ブランやメルローなどこの地に適合した高品質ブドウ品種に特化してブドウ畑を拡大、ブドウ栽培技術の向上と近代化に努め、自然との融和に情熱を注いできたのです。
【ワイナリー】
シャトーは、ボルドーの北約50km、ジロンド河口の右岸にあります。シャトーが経営するホテルの塔の上からは、河口の両脇に広がる壮大なブドウ畑のパノラマを楽しむことができます。
オー・グルロの総面積は70haに達し、ジュリアンと妹のセリーヌは両親から引き継いだシャトーの誇りを守り、そのイメージやワインの上質さを維持するため力を合わせて経営にあたっています。
“革新と伝統のバランス”をモットーに、最先端の設備と技術を導入する一方で、テロワールの多様性が生み出す伝統的な地元ブドウ品種に強い愛着を持ち続けています。栽培醸造には自然に寄り添った職人技を駆使しており、オーガニック栽培も導入、徐々にオーガニック認定畑を増やしています。
【ブドウ畑】
所有畑には2種類のテロワールが存在しています。
一つはジロンド河畔の丘陵地で砂礫質、もう一つは内陸の丘陵地でほとんどが砂・粘土・ローム質土壌です。これらの土壌は、赤ワインに果実味と力強さを、白ワインにはフレッシュさ、複雑なアロマ、繊細さをもたらします。
ジロンド河口付近のブライは、日照が良くブドウの成熟にとって理想的な湿度に恵まれ、すばらしいマイクロクライメートの恩恵を受けています。他の地域と比べ丘陵地の起伏が際立っており、そのお陰でブドウ畑は陽当たりと通気性が抜群です。
シャトーでは常に正確かつ理にかなった、丁寧なブドウ栽培を心掛けています。芽かき、剪定により収穫量を抑制、グリーンハーベストによる日照と通気性の最大限の確保など、思い描いたとおりの完熟ブドウ、上質なワインを得るために不可欠の作業なのです。