シャトー・ラ・ガフリエールは、シャトー・オーゾンヌやベレールといった有名シャトーの畑が集まる、サン・テミリオンの南斜面の粘土質石灰岩の上に畑を持っている数少ないシャトーです。畑はオーゾンヌの畑から南に下った所にあり、東にはシャトー・パヴィの畑が位置する、非常に良いテロワールを保有しています。この土地には、ガロ・ロマン時代(紀元前3世紀から紀元5世紀後半)からブドウ畑が存在し、そのことは1969年に当主であるレオ・ド・マレ・ロックフォール伯爵が発見した、いくつものモザイクの装飾品により証明されています。レオ・ド・マレ・ロックフォール伯爵は、親子でブドウ畑の価値をさらに高めるという同じ情熱を持ち、完璧さを追求するため、伝統的な製法と現代技術を合わせた手法でワイン造りを行っています。また、現在はラ・ガフリエールではステファン・デュルノンクール氏が醸造コンサルタントを務めていますが、実は2003年までは著名な醸造コンサルタントのミッシェル・ロラン氏が携わっていました。ラ・ガフリエールは、サン・テミリオンの花形ワインの一つで、品質や伝統、そしてテロワールに敬意を払った味わいを表現。並はずれて長命な訳ではありませんが、フィネスとエレガンスに長け、何十年もきれいに熟成できることで高い評価を得ています。