テロワールを反映した個性豊かなワイン造り
ルイ・ジャド社は1859年に、 由緒あるぶどう栽培家としての歴史を有するジャド家のルイ・アンリ・ドゥニ・ジャドによって創設されました。 l794年からジャド家が所有する
シュヴァ リエ・モンラッシェ・レ・ドゥモワゼルの総面積の半分や、1826年に取得したボーヌ・ヴィーニュ・フランシュのプルミエ・クリュで、現在までモノポールであるクロ・デ・ズルシ
ュー ルなどブルゴーニュの銘醸格付け畑を次々に取得し、ブルゴーニュ有数の大ドメーヌとなるとともに、優れた品質のワインを提供するネゴシアン・エルブールとしても高い評
価を受けて います。1900年にルイ・ジャン・パプティストが家業を引き継ぐと、コルトン・シャルルマーニュ等の著名な畑を次々に購入し、強力なポートフォリオを構築しました
。その後、ルイ・ オーギュスト・ジャドは、イギリス・アメリカにも市場を拡大し、ルイ・ジャド社の世界的名声を確固としたものにしました。ルイ・オーギュストの死後、マダム・ジャド
は、彼の片腕 であったアンドレ・ガジェにルイ・ジャド社の経営を委ねました。 1970年には才能豊かなジャック・ラルディエールが醸造チームに加わり、彼の卓越したワインづ
くりの手腕は、ルイ・ ジャド社の名声を更に高めてきました。マダム・ジャドは、1985年に、ルイ・ジャド社の長期的安定を期すため、長年にわたる米国でのパートナーであり
、ルイ・ジャド社の良き理解者 であったコブラント社のオーナー、ルディ・コップに所有権を売却しましたが、経営はその後もアンドレ・ガジェが担当し、1992年に息子のピエー
ル・アンリ・ガジェが、その後を引き 継いで社長に就任しました。
ドメーヌ・ガジェ
ルイ・ジャド社がコート・ドール地区に所有する自社畑のほとんどがグラン・クリュとプルミエ・クリュで占められていることは特筆すべき点です。それらはその所有形態に応じて、「
ドメーヌ・デ・エリティエ・ルイ・ジャド」、「ドメーヌ・ルイ・ジャド」、「ドメーヌ・ガジェ」、「ドメーヌ・デュック・ド・マジェンタ」等に分かれ、それぞれワインのラベルに 明記されています。
ルイ・ジャド社長ガジェ家が所有する2.8haの自社畑の中でも、選りすぐりの「ドレ」と呼ばれるアリゴテ種ブドウを使用したワインが「ブーズロン」です。
ルイ・ジャド エチケット
ルイ・ジャドのラベルで販売されるワインは、全てブルゴーニュ地方のAOC格付けのワインで、全てのワインに、同じデザインのラベルが用いられています。 これは、ルイ・ジャド社
が 創設当初から、グラン・クリュからシンプルなAOCブルゴーニュに至るまで、全てのアぺラシオンに対して同等の価値を置き、同等の熱意を持ってワイン造りを行っていること
を示してい ます。 縁取りが施されたバッカスの顔と、淡いイエローのラベルは、常に変わらず、一目でルイ・ジャド社のワインであることが分かります。
「ドレ(dore)」とは?
コート・シャロネーズ地区の、最も北側に位置するブーズロン村で栽培されている果皮が薄くて、金色を帯びた“ドレ”と呼ばれるタイプのアリゴテ種です。