マルゴー・カントナック村で小規模ながら洗練されたワインを造るシャトー
ボイド家はもともとスコットランド、ベルファストで有名なの商人の一族でした。17世紀にボルドーに渡り、ジャック・ボイド氏が1754年にカントナック村にある畑を購入し、彼の名前をつけたのが、シャトー・ボイド・カントナックの始まりです。その後、1806年にボイド家に婚姻により加わったシャトー・ブラウンのジョン・ルイス・ブラウン氏がシャトーを入手しました。そして、1855年にはメドック格付けに選定されます。それからしばらくたち、1932年、ギルメ家の所有となりました。ギルメ家は近隣のシャトー・プージェも所有しています。
春から夏にかけて樹勢を調整したり様々な作業を手作業で行っていますが、5~7月は特に手がかかるため、スタッフを2倍にして作業にあたっています。面積17haと、メドック格付けの中では小さめのシャトーです。平均樹齢45年の畑は、株密度10,000本を理想として植えられています。
ファーストに加え、セカンドワインとして、ジャック・ボイド、ジョセフィーヌ・ド・ボイド、ラ・クロワ・ド・ボイド・カントナックといくつか造っていますが、全て若木から採れたブドウやファーストのスタイルには向かないものをセカンドラベルに使用しています。そして、どれもスタイルは共通してマルゴーらしい、凝縮、エレガントさ、きめ細かさのバランスの取れたスタイルです。