「ブドウ本来の味わい」と「土壌の特徴」を大切にし、ベスト・ヴァリューなワインを造りだす生産者
「ジャン・フィリップ・マルシャン」のメゾンとしての設立は1984年ですが、その起源は19世紀初頭にまでさかのぼることができます。
1813年2月24日、オート・コート・ド・ニュイにあるロル・ヴェルジ(Ruelle-Vergy)村の小さなワイン生産者であったピエール・マルシャン氏が、モレ・サン・ドニに畑を所有するマリ-・ジャコティエと結婚したことが、ワイン生産者、ジャン・フィリップ・マルシャンの始まりです。
現当主、ジャン・フィリップ・マルシャン氏で7代目。1983年にジュヴレ・シャンベルタンにエステイトを購入し、新たな本拠地としました。この建物は、以前はジャムの工場として使われていたものでしたが、18世紀に建てられたという「歴史」とワインの貯蔵に抜群の「環境」を備えていたために購入を決定しました。
現在では、シャンボル・ミュジニー、モレ・サン・ドニ、ジュヴレ・シャンベルタンにも畑を所有。ドメーヌ・ワイン、ネゴシアン・ワインの他に、他生産者のボトリング業、ビールの製造・販売なども手がけています。また、マルシャン氏は自然派の第一人者フィリップ・パカレ氏とも親しくしており、パカレ氏のワインはボージョレ ヌーヴォ以外全て醸造から瓶詰め、ラベル貼り、梱包までマルシャンのワイナリーで行われています。「ブドウ本来の味わい」と「土壌の特徴」を大切にするため、アペラシオン、畑ごとに小容量のタンクで醸造を行います。
マルシャン氏が常日頃口にする言葉が、彼らの目指す生産者像を如実に物語っています。
「我々は決して大規模な生産者でもなければ、高級な生産者でもない。それを目指そうとは全く思わない。目指すのは、“身の丈に合った”ワイン造り。お客様にとって“価格的にも品質的にもちょうど良い”ベスト・ヴァリューなワインを供給する生産者であること。」