コート・ド・ニュイ屈指の名門、”クレール・ダユ”の系譜を継ぐドメーヌ
コート・ド・ニュイ最北端のマルサネ村に本拠を置く家族経営のドメーヌ・バール。1968年にアンドレ・バールとその妻モニク(クレール・ダユの当主ジョセフ・クレールの次女)がワイナリーを購入し設立しました。夫妻の子供たちが1982年より経営に参加、姉のオディールが経営を、弟のマルタンが栽培&醸造を担当。そしてこの頃よりドメーヌ元詰めを開始しました。
2009年よりオディールの息子ピエールが醸造を担当。6代目当主として、自然を尊重した緻密なワイン造りに取り組み、クラシックで上質な果実味あふれるワインを生産しています。完璧なワイン造りのためベスト・パフォーマンスを追及するバール・ファミリーにとって、ワインは”王様”なのです。
減農薬農法(実質的にはオーガニック栽培)を採用、こだわりの古樽熟成
ドメーヌ開設時は6haだった所有畑は、クレール・ダユからの遺産相続で受け継いだ畑も含め、現在は21ha(赤ワイン18ha、白ワイン3ha)に。マルサネ村の他、フィサン、ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニィ、サントネ村などに点在する畑の平均樹齢は35年です。
除草剤、化学肥料を使用しないリュット・レゾネ(減農薬)農法を実施。(実質的にはオーガニック栽培なのですが、多くの小さい区画を持っているため、規格の問題で認証取得に至っていません。)コート・ド・ニュイ最北端に位置するマルサネは、ブルゴーニュで唯一「赤・白・ロゼ」全てのACを持ち、土壌の多様性を特徴としています。ごく小さい区画も多い畑では、昔ながらの工具を用いた耕作が行われています。
【基本的な醸造法】
手摘み収穫したブドウを7日間低温浸漬し、豊かな果実味を引き出します。天然酵母使用。ポンピングとパンチングにより果実味を穏やかに抽出。マロラクティック発酵後、圧搾。タンクで2週間静置し澱引きし、ピュアで有益な純粋な澱だけを残します。ピノ・ノワールの精妙なフィネスに焦点を当てているため1~4年ものの古樽で熟成。ステンレス製タンクに移し3ヶ月間静置、樽香を完全にワインに溶け込ませます。清澄&ろ過は行わず瓶詰め。
【ワインの特徴】
伝統的なテロワール重視の製法により、美しい緊張感とミネラル感をたたえたワインが生まれます。またヴィンテージごとの個性がしっかりと反映されています。