シャブリの生産者の中では極めて著名な生産者ジョセフ・ドルーアン。ドメーヌとしてもネゴシアンとしても幅広くブルゴーニュのワインを生産しているドルーアンですが、シャブリは自社畑のブドウから造られています。ブルゴーニュの各地に自社畑を所有するドルーアンですが、シャブリ地区に所有する自社畑は37.8ヘクタールで、その約半分に当たります。
ジョセフ・ドルーアンでは、シャブリの最初の発売から40周年を記念してさらに、その販売を推し進めるために、2008年ヴィンテージよりネーミング、ラベルを一新したのです。
そして、早くから有機栽培に取り組んできたドルーアンですが、2007年より全ての自社畑でビオディナミを採用しました。ですから、このシャブリもヴィオディナミ農法によって造られた葡萄から造られています。
ビオ・ディナミ(バイオダイナミックス)
ビオ・ディナミとは有機栽培の延長線上にある特殊な農法で、ヨーロッパを中心に、今や一大ブームとなっています。
この農法の根底はオーストリアの社会哲学者ルドルフ・シュタイナーの理論で、月の満ち欠けや、正座、天体の動きに合わせて葡萄の植樹や剪定、収穫時期を決めたり、肥料も 独特なものが使われます。
非常に神秘的な農法ですので、多くの議論を呼んでいますが、この農法を実践する生産者に非常に秀逸な生産が数多くいることは驚くべき事実です。
ブルゴーニュのドメーヌ・ルフレーヴやドメーヌ・ルロワ、ローヌのシャプティエ、ロワールのニコラ・ジョリーなどの生産者がそれです。