2014年ヴィンテージコメント
(2019年2月24日試飲)
カシス、プラムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、ナッティーな風味、燻し香、木質香、僅かに胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に程よい濃縮感ある果実味が樽熟成から由来する風味を心地よく伴い、旨味豊かに広がります。比較的豊かな酸とミネラルに富み、骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンはやや強めで、収縮感はあるものの荒らしいイメージはなくあくまでもシルキーです。余韻は長く、果実の旨味と共に樽熟成から由来する風味と僅かに苦味の要素が後味に心地よく残ります。程よい濃縮感ある果実味が樽熟成から由来する風味を伴って豊かに広がり、力強い印象も受けますがあくまでもシルキーで柔らかい心地よいカベルネ・フランです。
2013年ヴィンテージコメント
(2017年5月7日試飲)
プラムのジャム、アメリカンチェリーなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、ヴァニラ香、カラメル香、燻し香、木質香、杉や植物の茎を意識する青味の要素、鉱物を感じるミネラルなどが複雑に豊かに香ります。口の中に程よい凝縮感のある果実味が広がります。比較的豊かな酸と適度なミネラルを感じ、骨格のしっかりした味わいですが、繊細で洗練された印象を強く感じます。タンニンは程よいものがありますが、シルキーで柔らかく荒らしいところはありません。余韻は長めで、後味に僅かに心地よい苦味が現れます。綺麗な酸が一本芯の通った味わいを支え、程よい凝縮感のある果実味が心地よく広がり、繊細で洗練されたイメージの綺麗なカベルネ・フランと言えます。カベルネ・フラン特有の青味の要素は突出していません。
2009年ヴィンテージコメント
(2012年4月27日試飲)
乾燥プラム、ブラックチェリーなどをおもわせる果実香、埃っぽい要素、茹でた豆、植物の茎を思わせる青味の要素、僅かに胡椒、カカオ、ナッツ、カラメル香、樽熟成から由来する木質香など複雑に豊かに香ります。口の中に適度に濃縮感ある果実味が広がります。酸は比較的豊かでメリハリある骨格のしっかりした味わいです。タンニンはやや強めに感じますが尖ったところはなくあくまでもシルキーです。ミディアムからフルボディーでバランス良くまとまった印象ですが、力強さも備えています。余韻はやや長く、後味に程よい濃縮感ある果実の旨味と僅かに苦味の要素が残ります。