カヴィット社は、1950年にイタリア北東部のトレンティーノ州に設立された、ワイン生産者協同組合連合です。アルプス山脈の山裾を含む、トレンティーノ州の気候と伝統に根差した、4,500軒のブドウ栽培農家を擁する11のワイン生産者協同組合が加盟しており、合計でトレンティーノ州全体の65%に当たる約5,700haのブドウ畑を所有しています。同社は、各栽培者や生産者に対して、ブドウ栽培や醸造に関する助言や援助を与え、全体的な品質の向上に貢献するとともに、これらのワインの国内・海外市場への流通・販売・マーケティングを行っています。同社の働きにより、各栽培者や生産者は、トレンティーノの伝統的なブドウ畑やワイン造りを継承しつつ、さらに高い品質を得るべく、新しい栽培技術や醸造方法を会得しています。
ワインは、自然・人間・技術の完璧なバランスのもとに造られています。良いワインを造るためには、ブドウ畑から醸造に至るまで、ワイン造りのすべての段階を管理することのできる、高い技術と豊かな経験を持った人間が介在する必要があります。カヴィット社には、ブドウ栽培と醸造に関する専門家のチームがあり、メンバーであるブドウ栽培者と醸造所をサポートしています。農地経営学者は、各メンバーの畑の土壌と気候を分析し、それに適したブドウの苗と接ぎ木用の台木を選択したり、収穫期には適切な収穫日を決定します。醸造家と官能検査官は、収穫後の醸造や熟成の工程を管理し、それぞれのワインに必要な熟成容器(ステンレス・タンク、オーク樽、セメント槽等)の選択も行います。
標高が高く冷涼な山岳気候を有するトレンティーノ地方は、スパークリング・ワインの生産に特に適しています。カヴィット社のスパークリングワインの中でも、最高級のレンジであるアルテマージは、メトード・クラシコとして知られる、瓶内2次発酵の手法で造られています。シャルドネとピノ・ノワールをバランスよく用いたプレステージ・キュヴェで、トレンティーノのワインの特色を余すところなく表現しています。