クロ・デ・フの共同オーナー、世界が最も注目するテロワリスト「トペドロ・パッラ氏」が家族の為に立ち上げた究極のドメーヌが「ペドロ・パッラ・イ・ファミリア」です。ガリシアやバローロ、モルゴンを髣髴させる未知なるテロワールに注目したパッラ氏が南部ブドウに目を向け産み出す、世界のワインファンが注目するテロワールブランドです。
15年間のコンサルティング業を経験する中で、フランスのように“息子や娘と一緒に育てていく”そんなワインを造ることを大きな目標としてきました。そして2015年待望の自身のドメーヌを設立。世界各国の土壌を見てきたパッラ氏が、最後に選んだのが生まれ育ったチリ南部、冷涼なコンセプション近隣の沿岸部、無灌漑・無農薬で育てられてきた古木が残るビオ・ビオ、イタタ、カウケネスの沿岸部でした。3億2千年前の石英が多くまれた花崗岩質土壌と冷涼な気候、古木の存在。パッラ氏が理想とするテロワールがそこにはありました。チリ南部の田舎町、長年に亘る大手資本の搾取やパルプ産業による植林から、200年もの間、大切に畑を守り続けた勇敢なヴィニェロン達の功績を称え、また彼らを守る事をライフワークとしワイン造りを行います。
パッラワインが生まれるのは、首都であるサンティアゴから400km南に離れたチリ南部の冷涼なワイン産地です。土壌はシストと花崗岩の素晴らしい組み合わせから成り、非常に古い地層が存在します。(200〜300万年前)サンティアゴ中心に近代のワイン文化が広がったチリでは、これら南部の地域は地理的にも大きく離れていた事で、ある意味取り残された形で古い畑が残ります。
ブドウが栽培されるのは、南部の沿岸部の影響を受けるパッラ氏の故郷でもあるコンセプションに近いビオ・ビオ地区やイタタ地区です。この地は冷涼な気候を持ち、降雨量もある地域ですが、パッラ氏が求めるエレガンス、テロワールを表現したワインを産むに理想的な気候条件が揃っていました。更に、その土壌はチリのテロワールを知り尽くした氏を驚かせるほどの素晴らしい可能性を持つ大地でした。
パッラ氏は、「今でこそ有名産地となったバローロ、モルゴン、更にはガリシアにも類似するテロワール環境がここにはあり、この地も間違いなくそれら世界の銘醸地と肩を並べる日が来る、そんな類稀なるテロワールである」と確信しています。
パッラ氏のブドウ栽培は至ってシンプルです。彼のワインは自然派の中でも、非常にクリーンな質の高いワインで、非常に強いミネラルと土地の特性を描き出します。
使用するブドウは、チリ南部で小規模のワイン農家が200年以上もの間、代々ブドウ畑を守ってきた畑の中でも良質なブドウを作る栽培農家からブドウを高値で購入します。南部の住人たちは、資本も少なく農薬等や灌漑を行えなかった事から、彼らの畑は昔から無農薬での栽培が行われ、ブドウ樹はワイヤーを使わない背丈の非常に低い”ブッシュバイン”仕立てで育てられています。これらの希少なブドウ樹の多くが、山の斜面や高低差の激しい丘陵地で栽培され、見た目には畑と思えないような野性味溢れたものもあります。
樹齢は古いもので100年を超え、決して今から再生できない希少なブドウ畑となっており、チリ南部の美しいテロワールを描き出すワインが生まれる事から、今ワイン業界で最も注目されるチリのワイン産地となっています。パッラ氏は、これらの地で代々畑を守ってきた農夫達に、正しい畑の栽培の手ほどきをすると共に、この世界レベルのワインを産み出すことで、農業に従事する畑の持ち主が、パルプ業者へ土地を販売したり、大手ワイナリーへブドウ畑を販売してしまうことなく、自信と誇りを持ってブドウ栽培を続けられる環境造りを行う事をライフワークに考えています。