オリーブ栽培の理想郷
ウガルテ・イ・スコット社は森林栽培に25年以上の経験を持つ、森林エンジニアの ジョン・スコット氏とジェイム・ウガルテ氏によって2005年に設立されました。乾燥した半砂漠性気候で知られるチリ北部のリマリ・ヴァレーの自社畑で高級オリーブ品種を栽培。エクストラヴァージンオイルのみを生産するこだわりの造り手です。収穫されたオリーブの実は全て12時間以内に搾られるという徹底的な品質管理を行っており、これまでもオリーブの品評会で高い評価を獲得しています。また高い生産性で収量を多く確保していることで、エクストラヴァージンオイルでもお手頃に求めやすいのも人気の秘訣です。
オリーブ産地「リマリ・ヴァレー」
国内および国際市場で商品化するために、ウガルテ・イ・スコット社では高級オリーブ品種のアルベキーナ、フラントイオ、コラティーナの三種類を栽培しています。栽培地の気候によって生育が左右されやすいオリーブの樹ですが、同社が位置するリマリ・ヴァレーは半砂漠の乾燥地でありながら、地中海性気候を兼ね備えるオリーブ栽培の理想の地と言えます。
侮れない機械収穫
ウガルテ・イ・スコット社では830ヘクタールという広大な敷地を所有する中で効率的かつ健全なオリーブの実を収穫するために機械収穫を行っています。従来の機械収穫だと「品質が悪くなる」イメージがありますが、同社では最新鋭の収穫マシンを採用してその課題を克服しました。最新の技術により、葉や枝が自動的に選別され、健全な実だけが収穫される仕組みとなっています。また半砂漠性気候が利点となり、オリーブの樹は病気も少なく、害虫の被害もほとんどないことで極端な選果がなくても品質の高いオリーブの実が収穫できます。
贅沢搾りのオリーブオイル
収穫されたオリーブの実はを12時間以内に処理することができる独自の搾油機(アルマサーラ)で、最高品質のオイルに精油されます。 オリーブの細胞膜が破壊されるのは摂氏26-28℃とされています。ウガルテ・イ・スコット社ではこの温度帯でオイルを抽出し、コールドプレス方式で搾油をしています。搾油中の温度が高くなればなるほど多くのオイルが抽出できますが、品質の劣化に繋がるため、同社では最低限のオイルのみを贅沢に絞っています。