2016年ヴィンテージコメント
(2018年11月22日試飲)
プラム、アメリカンチェリーのジャムなどを思わせる果実香、カラメル香、黒糖、僅かにヴァニラ香、胡椒・ナツメグなどのスパイス香、動物的ニュアンス、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に程よい濃縮感のあるフレッシュな果実味がストレートに飛び込んできます。比較的豊かな酸とミネラルに富み、骨格のしっかりしたメリハリある味わいです。タンニンは強めですが、やや収縮感はあるものの荒々しいイメージはありません。余韻は長く、果実の旨味と共に後味に残る収斂性は心地よいイメージです。チャーミングな香りに包まれ、程よい濃縮感のあるフレッシュで優しい果実味が特徴的。比較的豊かで綺麗な酸を感じ、メリハリがあり、バランス良くまとまった素晴らしいヴィンテージです。
2014年ヴィンテージコメント
(2017年1月17日試飲)
カシス、ブラックベリーなどを思わせる果実香、カラメル香、黒糖、チョコレート、木質香、胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラル、腐葉土、大地のイメージなどが香ります。口の中に香りから想像するような複雑味を伴った凝縮した果実味が広がります。アルコールを強めに感じボリュームがあり、比較的豊かな酸とミネラルに富み、骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く収縮感はあるものの、あくまでもシルキーで尖ったところはありません。余韻は長く、旨み豊かな果実味が口中に長く残ると共に、やや強めに苦みと収斂性が現れます。凝縮感ある濃い果実味、スパイシーな風味、程よい樽の風味、力強いタンニンなどがバランス良く融合した骨太で力強いけれど、洗練されたイメージの、チリでも冷涼なサウス地域のワインを実感出来る1本です。