2013年ヴィンテージコメント
(2019年6月9日試飲)
カシス、ブラックベリーなどを思わせる果実香、ヴァニラ香、カシューナッツ香、カラメル香、木質香、燻し香、胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが豊かに香ります。口の中に凝縮した果実味が香りから想像するような様々な複雑味を伴った果実味が豊かに広がります。アルコールを強めに感じ、ボリュームがあり、比較的豊かな酸とミネラルに富み、力強く骨太で飲み応えありますが、しっかりした骨格を備え、洗練された味わいです。タンニンは強く収縮感はあるものの、あくまでもシルキーで荒々しい印象はありません。余韻は長く凝縮した果実の旨味のタップリ感と共に、心地よい苦味と収縮感が現れます。骨太で力強く、凝縮感ある果実味が様々な複雑味を伴い豊かに広がり、ボリュームがあり骨太ですが、あくまでもシルキーで、旨味の要素は素直に広がるヴィンテージです。
2010年ヴィンテージコメント
(2014年12月7日試飲)
カシス、ブラックベリーを思わせる黒い果実の香り、ミルキーな風味、ヴァニラ香、チョコレート、カカオ、ナッティーな風味、木質香、胡椒・ナツメグなどスパイス香、大地のイメージ、埃っぽい要素など複雑に豊かに香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。口当たりは意外にスムーズで柔らかい印象ですが、アルコールを強めに感じボリュームがあり、程よい酸を備え骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強く、やや収縮感はあるものの、荒々しさはなくあくまでもシルキーです。余韻は長く、濃縮した果実の旨味がいつまでも口中に残る印象です。ボリュームがあり骨太で力強い味わいですが、意外に口当たりスムーズで柔らかく繊細さを兼ね備え、旨味の要素は素直に広がる印象です。まさに新世界と旧世界の良さを合わせ持った素晴らしい一本と言えます。