シュラムスバーグは今から約150年前にナパ・ヴァレーの山腹にヤコブ・シュラム氏によって設立されました。1965年より所有者となったデイヴィーズ夫妻によりシャンパーニュ方式で造るスパークリング・ワインの造り手として地位を確立してきました。シャルドネから造られるブラン・ド・ブランから始まり、その後、歴代のアメリカ大統領の公式晩餐会で幾度となく使用され、アメリカを代表する高品質スパークリングワインを造り続けています。
シュラムスバーグは現在、息子のヒュー・デイヴィーズが社長となり、年間およそ60,000ケースのスパークリングワインを生産しています。シュラムスバーグのフラッグシップワイン、ジェイ・シュラムは年間1,500ケース、リザーヴは1,000ケースしか生産されません。
ブドウは全てが手で収穫され、ワインも手作業で造られます。全てのワインが、ワイナリーの敷地内にあるカーヴで熟成され、ルミアージュもほとんどが社員によって手作業で行われます。フラッグシップワインのジェイ・シュラムのラベルは手で張付け作業が行われます。
冷涼なカーネロス、アンダーソン・ヴァレー、ソノマ・コースト、マリン・コースタル地域で収穫されたピノ・ノワールとシャルドネを主体にスパークリングワインは生産されます。
契約農家は90以上もあり、その多様性を利用して、毎年200以上の原酒が造られます。この原酒を様々な比率でブレンドすることにより、シュラムスバーグのスパークリングワインが造られます。
カリフォルニアのスパークリングワイン生産者としては珍しく、毎年の生産量の25%が樽発酵されます。これは、ワインにコクと複雑味を与える為であり、フラッグシップワインのジェイ・シュラムとリザーヴの40%はこの樽発酵されたワインで構成されます。また、最長6年間カーヴで熟成された原酒のストックを貯蔵しており、これらをミラベル・ブリュットやミラベル・ブリュット・ロゼに混ぜる事により、エントリーワインの質を上げています。
シュラムスバーグでは270万本ものワインをストック、熟成し、世に送り出しています。