麦ちゃんテイスティングコメント
(2016年5月26日試飲)
ブルーベリーのジャム、アメリカンチェリーのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな風味、キャンディー、燻し香、ナツメグ・胡椒などのスパイス香、鉱物を感じるミネラルなどが香ります。口の中に程よい濃縮感のあるジャミーでフレッシュな甘酸っぱい果実の旨味が広がります。比較的豊かな酸と適度なミネラルを感じ、メリハリのある骨格のしっかりした味わいです。程よいタンニンを感じますが、あくまでもシルキーで柔らかい印象です。余韻は中庸で、後味に果実の旨味が心地良く残ります。程よい濃縮感のあるフレュシュで甘酸っぱい果実味がストレートに素直に広がりますが、しっかりとした骨格を備え、力強さも感じる独特なイメージのカリフォルニアワインです。
2011年ヴィンテージコメント
(2013年3月6日試飲)
カシス、ブラックベリーなどを思わせる果実香、燻し香、カラメル香、チョコレート、木質香、ナツメグ・シナモンなどスパイス香、杉・植物の茎などを感じる青味の
要素などが香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がります。アルコールをやや強く感じ、膨らみがあり、比較的豊かな酸を備え、骨格のしっかりした味わ
いです。タンニンは強く、収縮するものを感じ、未だ荒々しいイメージを強く感じます。骨太で、力強く、飲み応えあるヴィンテージと言えます。余韻はやや長く
、果実の旨味と共に、樽熟成から由来する風味やタンニンから由来する収斂性などが現れます。凝縮した濃い果実味が豊かに広がると共に、強く収縮する荒々し
いタンニンが特徴的な骨太で力強く飲み応えある1本です。今後の熟成が大いに期待されるヴィンテージと言えます。