2008年ヴィンテージコメント
(2017年10月24日試飲)
フランボワーズ、チェリー、イチジクなどを思わせる果実香が豊かに香ります。スミレの花、ミルキーな風味、ヴァニラ香、ナッティーな風味、木質香、燻し香、僅かに動物的ニュアンス、胡椒などのスパイス香などが加わります。口の中に香りから想像するような程よい濃縮感のあるチャーミングで旨味豊かな果実味が広がります。熟成により旨味の要素はこなれた印象で、よりスムーズに膨らみます。アルコールを強く感じ、膨らみがあり、ボリューム感ある味わいです。酸は比較的穏やかに感じますが、芯にはしっかりしたものを意識し、メリハリがある味わいです。タンニンは熟成により丸みを帯び、シルキーで柔らかく心地よい味わいです。余韻は長く、果実の旨味と共に、様々な旨味の要素が後味にいつまでも残る印象です。熟成により丸みを帯び、ボリュームがあり、旨味の要素はたっぷりと素直に膨らむカリフォルニアらしいピノ・ノワールです。チャーミングで様々な旨味を伴った旨味豊かな果実味が心地良く感じられる飲み頃を迎えた1本と言えます。