ウォーカーベイのヘンメルアード地区の極小規模な生産者です。
本拠地はアッパー・ヘンメル・アード・ヴァレーにありますが、
ヘンメルアード地区に3ヶ所に異なるテロワールの畑を
契約農家から借りてワイン造りを行っています。
契約農家から借りているとは言え、その栽培は彼の納得いくものになるよう
細部に渡って指示を行っています。
一番標高の低いヘンメル・アード・ヴァレーのストーム・フレダの畑は
粘土質土壌で一番ボリュームのあるワインが造られます。
写真に見える赤土層の上がピノ・ノワール、その左がシャルドネの畑です。
フレダより約100m標高が高いアッパー・ヘンメル・アード・ヴァレーの
ストーム・イグニスの畑は、石灰質土壌で、ピノ・ノワールのみが栽培され、
3つ中でも一番繊細なワインに仕上がります。
さらにイグニスより約100m標高が高いヘンメル・アード・リッジの
ストーム・リッジの畑は、粘土質土壌で、こちらもピノ・ノワールのみが栽培され、
複雑味のある骨格のしっかりした1本芯の通ったワインが造られます。
ハミルトンラッセルの醸造責任者として10年以上務めたハネス・ストーム氏は、
ヘメル・アン・アード地区を知り尽くしていると言えるでしょう。
彼は2011年独立し、自身のワイナリー「ストーム・ワインズ」を設立しました。
ハネスは、ピノノワールにとってベストな場所で、最も美しいピノノワールを
造ることを目的に、その土地の特徴をワインで表現し出来る限り人の手を加えない
不干渉主義を貫く、南アフリカの新しい注目の造り手です。
畑を見学した後はワインのテイスティングです。
フレダ・ピノ・ノワール 2013 バックヴィンテージを含め、
5アイテムの試飲でした。
いずれのアイテムも素晴らしい品質ですが、
フレダ・シャルドネ 2017には特に感動を覚えました。
試飲の最後に、フレダ・シャルドネ2018のを
樽から直接スポイトで抜いて頂きました。
3日前に樽に入れたばかりでまだ発酵も始まっていない、
今はまだブドウジュースですが
豊かな酸と高い糖度を実感しました。
非常に気さくで優しい人柄が非常に好印象でした。
ストームで昼食
テイスティング終了後、その場で昼食を頂きました。
ハネス・ストーム氏の奥様とスタッフの方でご用意頂いた、
心のこもった手作りのおもてなしに感激です。
何とお二人は昨年結婚したばかりという事です。
新婚熱々カップルです。
大歓声が上がりましたが、
熱々ぶりに手元が狂ったのか、かなりボケちゃいました・・・・・・
ということで次はエルギンのポール・クルーヴァーに向かいます。