一昨日、1月31日の試飲ワインは赤3本でした。
1本目
スール 2008
ヴィンテージ変更による試飲です。
麦ちゃん評価 3.8~3.85点
(3.5点で標準的ワイン、4.0点以上で傑作、4.5点以上なら至高のワイン)
1,265円のワインとしては十分な評価でしょう。
テイスティングコメント
ブルーベリーやプラムをジャムにしたような香りが主体です。ミルキーな要素、埃っぽい要素、胡椒などスパイス、僅かに樽熟成から由来する木質香などが加わります。口の中に香りから感じるようなジャミーで熟した印象の果実味が広がります。比較的豊かな酸があり、骨格のはっきりしたメリハリある味わいです。タンニンはやや強めで、僅かに収縮するものを感じますが尖った印象はありません。ミディアムボディーでバランス良く心地よい味わいですが、力強さも備えています。旨味豊かなジャミーで熟した果実味を素直に感じることが出来るモダンなイメージです。余韻は中庸、後味にもやや濃縮感あるジャミーな果実の旨味が広がります。
2本目
ココア・ヒル レッド 2009
これもヴィンテージ変更による試飲です。
麦ちゃん評価 3.85点
販売価格1,495円ですから合格でしょう。
テイスティングコメント
カシス、干しプラムなどを思わせる果実香、やや強めに感じる埃っぽい要素や大地のイメージ、ヴァニラ香、カカオ、ナッツ香、僅かに樽熟成から由来する木質香、発酵食品香などを感じます。口の中にやや濃縮感ある果実味が広がります。適度な酸があり、骨格のはっきりしたメリハリある味わいです。タンニンはやや強めですが、尖ったところはなくシルキーです。ミディアムボディーでバランス良く、しかも力強さと複雑味を備えています。余韻は中庸で、後味にもやや濃縮感ある果実の旨味と複雑味が残ります。複雑で豊かな香りに包まれたミディアムボディーですが力強さも備えたヴィンテージです。
3本目
シャトー フォンデュース 2002
ラングドックの熟成が進んだ印象の赤ワインです。
麦ちゃん評価 3.9点
高得点です!
販売予定価格 1,670円
近日中に入荷予定です。
テイスティングコメント
カシス、干しプラム、ブラックチェリーのジャムなどを思わせる果実香、カカオやナッツ香、ヴァニラ香、胡椒などスパイス香、埃っぽい要素や大地のイメージなど複雑に豊かに香ります。口の中にやや濃縮感ある旨味豊かな果実味が広がります。適度な酸がありぼやけた印象はなくメリハリある味わいです。タンニンは強めですが、熟成により丸みを帯びたイメージで尖ったところはなくシルキーです。果実の旨味と共に香りから感じるような複雑な要素が口の中でも膨らむ印象です。ミディアムからフルボディーで、飲み応えもあり力強さも備えていますが熟成によりしなやかさを感じます。余韻は長く、後味にも濃縮した豊かな果実の旨味と複雑味が残ります。ようやく飲み頃に入った印象ですので、これから3~4年は飲み頃が続くと思われます。