4月9日(火)
試飲ワインは赤ワイン3本でした。
いずれもヴィンテージの変更による試飲です。
1本目、
キャンティ ビトルニーノ 2009 フラスコーレ
麦ちゃん評価 3.8+点
(3.5点で標準的ワイン、4.0点以上で傑作、4.5点以上なら至高のワイン)
テイスティングコメント
ブラックチェリーのジャム、プラムのジャムなどを思わせる果実香、
黒糖、カラメル香、埃っぽい要素、燻し香、鉱物を感じるミネラル
などを感じます。口の中に程よい濃縮感のある熟した印象の果実味
が広がります。比較的豊かな酸があり、骨格のしっかりした味わい
です。タンニンはやや強めに感じ、僅かに収縮するものを感じますが、
尖ったところはなく荒々しいイメージはありません。ミディアムから
フルボディーでバランス良くまとまっていますが力強さも備えています。
余韻は中庸で、後味に程よい濃縮感のある果実の旨味とやや収縮する
タンニンが残ります。膨らみある豊かな味わいで力強さを備えたヴィン
テージと言えます。
2本目、
キャンティ ルフィーナ 2007 フラスコーレ
麦ちゃん評価 3.95点
テイスティングコメント
乾燥プラム、ブラックチェリーのジャムなどを思わせる果実香、
ドライフラワー、ミルキーな要素、カラメル香、燻し香、ナッツ香、
カカオの風味、木質香、鉱物を感じるミネラルなど複雑に豊かに香り
ます。口の中に程よく濃縮した果実味がマイルドに溶け込む印象です。
適度な酸があり骨格のしっかりした味わいです。タンニンは強めで、
僅かに収縮感があるものの、あくまでもシルキーに感じます。豊かな
果実の旨味と共にカカオの風味やナッティーな風味が現われます。
余韻は長く、後味に熟した印象の果実の旨味と僅かに収縮するタンニン
が残ります。程よく濃縮した熟した印象の果実味が広がる力強く骨太
ですが、マイルドで膨らみのある上質なキャンティーです。
3本目、
アラミス・ヴィンヤード カベルネ・ソーヴィニョン 2010
麦ちゃん評価 4.0~4.1点
傑作です!!
テイスティングコメント
カシス、ブラックベリーなどを思わせる濃い果実の香り、杉や
植物の茎のような青味の要素、ミントの香り、ブラックペッパーなど
スパイス香、ミルキーな要素、ヴァニラ香、カカオの風味、燻し香、
木質香など豊かに香ります。口の中に凝縮した濃い果実味が広がり
ます。程よい酸があり骨格のしっかりした味わいです。タンニンは
強く収縮するものを感じ、荒々しい印象ですが、尖ったところはあり
ません。爆発的に濃縮した濃い果実味が広がりますが、旨味の要素
を素直にストレートに感じることが出来る旨味たっぷりの味わいです。
余韻は長く、凝縮した果実の旨味と収縮するタンニンが長く残ります。
凝縮した爆発的に濃い果実味が広がるパワフルで骨太な飲み応えある
味わいですが、旨味の要素が素直に広がりますので今飲んでも美味し
く楽しめます。もちろん今後の熟成も大いに期待出来る1本です。