6月25日(火)
試飲ワインは赤白各1アイテムでした。
1本目、白ワイン
ブランク・ド・エンゲラ オーガニック 2012
ヴィンテージの変更による試飲です。
麦ちゃん評価 3.85+点
(3.5点で標準的ワイン、4.0点以上で傑作、4.5点以上なら至高のワイン)
テイスティングコメント
カリン、オレンジ、アンズのジャムなどを思わせる果実香、沈丁花、
くちなしの花などの華やかな香り、水飴、蜂蜜香、オイリーな要素、
石灰質を感じるミネラルなどが香ります。口の中に香りから想像する
ような華やかな風味を伴った果実の旨味が広がります。やや残糖分を
感じるほど旨味豊かな果実味です。程よい酸があり、ぼやけた印象は
ありません。膨らみある味わいで、余韻はやや長く、後味に果実の
旨味と共に華やかな風味と僅かに苦味の要素が残ります。華やかな
花を感じる豊かな香りに包まれ、旨味たっぷりの果実味が広がる膨ら
みある味わいです。
2本目、赤ワイン
ラダージョ・デ・ゼザール ルージュ 2009
これもヴィンテージの変更による試飲です。
麦ちゃん評価 4.1点
傑作の評価です。
テイスティングコメント
カシス、プラムのジャムなどを思わせる果実香、ミルキーな要素、
ヴァニラ香、カカオ、ナッツの風味、ミルクチョコレート、木質香、
白胡椒・ナツメグなどスパイス香、埃っぽい要素や大地のイメージ、
鉱物を感じるミネラルなど複雑に豊かに香ります。口の中に凝縮した
濃い果実味が広がります。程よい酸がありぼやけた印象はありません。
タンニンは強く、やや収縮感はあるものの荒々しいイメージではなく
あくまでもシルキーで柔らかい印象です。アルコールを強めに感じ、
ふくよかで膨らみがあり、余韻は長く、果実の旨味と共にカラメルの
風味、ミルクチョコレート、カカオの風味、大地のイメージなどが
現われます。濃縮した濃い果実味が広がる力強くしかもふくよかで
まろやか、バランス良く旨味の要素が素直に膨らむモダンなイメージ
のヴィンテージです。まさにボルドー右岸の高級赤ワインに匹敵する
ポテンシャルの高い1本と言えます。